【ヤングケアラーについて】草加市政に対する一般質問(2021年12月議会)

本日で草加市議会12月定例会が終了しました。
12月の定例会では草加市政に対する一般質問を3つのテーマで行いました。

1つ目の『ヤングケアラーついて』の要約を記載します。

今年6月定例会の一般質問でも、ヤングケアラーについて取り上げさせていただき、さいたま市教育委員会が既に行ったように、草加市でも児童・生徒たちにヤングケアラーについてのアンケート調査を行い、実態把握を行うべきとの質問、要望をさせていただきました。
その後、草加市内の小・中学生を対象に、先月11月にアンケート調査を行ったとのことでしたので、今回も取り上げさせていただきます。
草加市が行ったヤングケアラーのアンケート調査では、草加市内の小学校5、6年生及び中学校1年生から3年生を対象に、11月15日から30日までの期間で、GIGAスクールで活用しているタブレット端末を活用し、ヤングケアラーのアンケート調査が実施されました。
回答は、学校名、学年までの記入とし、無記名で行ったとのことです。
今回のヤングケアラーについてのアンケートを活用し、実態把握から相談、支援を必要とする児童・生徒たちに対して、各関係機関につながることを大いに期待しています。
そこで、今回のヤングケアラーのアンケート調査について何点か質問してまいります。

<質問>
1点目に、このタイミングでアンケート調査を行った利用についてお伺いいたします。
<答弁>
国や県、他市の取組について十分研究するとともに、管理職への周知や教職員を対象とした研修により、ヤングケアラーについて正しい理解を図った上でアンケート調査を行うため、この時期に実施したものでございます。

<質問>
2点目に、アンケート調査の対象範囲を小学校5年生、6年生及び中学校1年生から3年生にした理由についてお伺いいたします。
<答弁>
小学校高学年や中学生は、年齢的に家族等のお世話をする可能性が高いと考えられるためでございます。
児童・生徒へのアンケート調査とは別に、小・中学校全ての担任を対象にアンケート調査を実施しており、小学校の低学年、中学年の状況については、教職員による日頃からの観察により、できる限りの把握に努めております。

<質問>
3点目に、児童・生徒たちへのアンケート調査はどのような内容なのかお伺いいたします。
<答弁>
健康状態や家庭での学習状況、生活への満足度等を質問するとともに、家族の中に自分がお世話をしている人がいるかどうかを聞いております。
その後、お世話をしている人がいると回答した児童・生徒には、お世話の内容について聞くとともに、そのことによる自分への影響や必要だと思う支援について、選択肢とともに自由記述で回答する内容となっております。
全部で18問のアンケート調査でございます。

<質問>
4点目に、今回のアンケート調査の結果をどのように活用していくのかお伺いいたします。
<答弁>
アンケート調査で得られた情報を精査・分析し、学校、関係機関と連携する中で、支援が必要だと思われるケースがある場合には、全ての中学校区に配置しておりますスクールソーシャルワーカーを活用するなどして、本人の意思を最大限尊重しながら、適切な支援につなげていけるよう努めてまいります。

<要望>
今回ヤングケアラーのアンケート調査を実施し、実態把握を行ったことはすばらしいことだと思います。
アンケート調査を行って終わりではなく、相談支援を必要とする児童・生徒たちに対して、子どもたちの意思を尊重しながら各関係機関との連携を強化して、個に応じた相談支援ができる体制づくりを要望いたします。
また、アンケート調査は今回限りではなく、定期的に実施し、実態把握に努めるよう要望いたします。

草加市議会議員
菊地慶太(きくちけいた)