草加市政に対する一般質問【落書きの防止策について】2020年12月議会

昨日で草加市議会12月定例議会(11月26日~12月10日)が終了しました。
12月の定例議会では草加市政に対する一般質問を2つのテーマで行いました。

2つ目の「落書きの防止策について」の内容を記載します。

草加市では、以前に比べると市内の落書きは減少していると感じています。
しかし、一部では落書きが放置されたままになっているケースもございます。

先日、市民の方から、金明町にある綾瀬川右岸の東部スカイツリーライン高架下壁面に落書きがあり、景観を乱しているという御相談をいただきました。
この付近には綾瀬川沿いに桜並木があり、散策路の一部として多くの市民が散歩やジョギングなどで利用しているところです。
多くの市民の目につくところであり、割れ窓理論であるとおり、落書きを放置するのは景観の悪化だけではなく治安の悪化につながるのではないかと危惧しています。

該当の落書きがある高架下の壁面は、過去に落書きを塗り潰すために白く上塗りをしたことがありますが、その後また落書きをされているということが起きています。
草加市内のほかの高架下等の壁面では、落書きの防止策として、地域の学校の児童・生徒たちが工夫を凝らした絵が描かれている箇所があります。児童・生徒たちの絵が描かれている高架下の壁面は明るくかわいらしいものです。
その絵の上から落書きをすることは心理的にはなかなかできないことであり、落書きの防止策につながると思います。

また絵を描くのに携わった児童・生徒たちにとっては、落書きに対する問題意識の醸成や地元に対する愛着が湧くのではないでしょうか。

<質問>
過去5年間の草加市の落書きの苦情件数と対策についてお伺いいたします。

<答弁>
苦情件数は5年間で5件、主な場所としましては、ガードレールや道路、鉄道下の地下道の壁面でございます。
対策といたしましては、壁面と同色の塗料で落書きの上に塗り重ねるか、落書きを落とす溶剤を用いて除去しております。

<質問>
金明町にある綾瀬川右岸の東部スカイツリーライン高架下壁面の落書きの防止策として、高架下壁面を管理する東武鉄道や地域の学校と連携し、児童・生徒たちに絵を描いていただけるよう市から依頼することについて、草加市の見解をお伺いいたします。

<答弁>
当該箇所は綾瀬川の散策路付近で、通行される市民の方も多く、落書きが目につきやすいことから、御指摘のとおり景観や治安の悪化が考えられ、何らかの対策を行う必要があると認識しているところでございます。
児童・生徒に絵を描いていただくことにつきましては、児童・生徒にとっては思い出深い場所となり、歩行者にとっては目を楽しませてくれる新たな場所となることから、高架下壁面を管理する東武鉄道株式会社と調整するとともに、地域の学校に対しましても児童・生徒に絵を描いていただけるようお願いしてまいります。

<質問>
過去にほかの高架下の壁面に地域の児童・生徒たちが絵を描いた事例がありますが、実際に落書きの防止策につながっているのかお伺いいたします。

<答弁>
長栄一丁目や谷塚町において、同様な壁面に児童・生徒に絵を描いていただいた場所がございます。
それ以降、落書きをされた記録がなく、そのまま残っていることから、落書き抑制につながっており、効果的であると考えております。

<要望>
早期に東武鉄道や地域の学校と連携し、児童・生徒たちに絵を描いていただき、落書きの防止策に取り組んでいただくよう要望します。

↓該当の高架下の落書き

※追記(2022年4月8日)
2022年3月に新田中学校の美術部の生徒達が描いた原画が高架下壁面にペイントされました。

草加市議会議員
菊地慶太