草加市の空き家状況と空き家のデメリット

全国的に空き家問題がメディア等で取り上げされています。
2017年に野村総合研究所が発表した資料によりますと、
2033年の空き家数は、1,955万戸、空き家率は27.4%まで増える見通しとなっています。
つまり、約4戸に1戸は空き家になる計算です。

草加市の空き家状況ですが、平成25年時点で、空き家率が10.8%となっており、
埼玉県の空き家率とほぼ同率です。
これは、草加市の人口が増加傾向である中での数値であり、
今後、草加市の人口が減少傾向になったら空き家率が増える可能性があります。

 
では、空き家が増えるとどのようなデメリットがあるかご存じでしょうか。
経済損失のようなマクロではなく、身近なミクロの視点でのデメリットをご紹介します。

①犯罪の温床(治安の悪化)
特殊詐欺の被害金を宅配業者を使って空き家に配達させるなど、
詐欺の拠点として利用されたケースがあります。
空き家のオーナーの知らないうちに、詐欺の拠点になっているということが
起きる可能性があります。
また、空き家を狙った放火による火災が発生している事案もあります。

②空き家を放置することでの倒壊、倒木
空き家を放置することで、老朽化が進み倒壊し、隣家への被害が及ぶ可能性があります。
特に築年数が古い建物は、現在の耐震基準に比較すると基準が低く、地震や台風の影響で
倒壊するリスクがあります。
倒壊までいかなくても、屋根材が飛散したり、塀などが落下する可能性があります。

③景観の悪化
空き家を放置してしまうと、庭の雑草が高く伸びたり、
不法投棄を誘発したり害虫・害獣の繁殖の原因になったりします。
景観が悪化することで、①治安の悪化に繋がると言われています。(壊れ窓理論)

この3つ以外にも空き家を放置することでのデメリットはありますので、
空き家問題に取組む必要があります。