本日で9月定例議会(8月29日~9月20日)が終了しました。
9月の定例議会では草加市政に対する一般質問を2つのテーマで行いました。
2つ目の【制服や学用品のリユースについて】の要約版を記載します。
使われなくなった学校の制服や学用品を必要な人に譲る取り組みが全国的に広がっています。
人口約5万9,000人の福岡県古賀市では、2007年度から保護者負担軽減事業として、中学、高校の卒業生に不要になった制服を無償提供してもらい、制服を必要とする生徒に回す制服リユースの取り組みを続けています。
古賀市の担当者に制服リユースの実績推移を確認したところ、不要になった制服を提供してもらった件数、ここでの件数とは1人が2着以上の制服を提供しても1件とカウントしますが、平成28年度で50件、平成29年度で42件、平成30年度で37件であり、制服を受け取った件数は平成28年度で83件、平成29年度で75件、平成30年度で69件でした。
制服を受け取る方は、制服のサイズが合わなくなった方、転校生、新入生などさまざまだそうです。
このように教育に係る費用を少しでも節約したい、生徒が物を大切にする心を育みたい、そんな思いから、お下がりの制服を譲り合う取り組みが現在行われております。家庭の経済的な負担軽減を図るほかに、資源を大切にする目的にもつながる制服や学用品のリユースの取り組みはとても重要であると考えており、本市においても制服や学用品のリユースの積極的な取り組みが必要であると考え一般質問を行いました。
<質問>
草加市の中学校における制服や学用品のリユースの取り組み状況は?
<回答>
制服のリユースは、草加市内全ての中学校で行っている。
また、学用品のリユースは、学校によって違いがあるが、多くの学校でかばん、サブバッグ、体操着のリユースを行っている。
そのリユースの取り組みの多くは、PTAを中心とした活動である。
<質問>
制服及び学用品のリユースの実績として、不要になった制服及び学用品の回収数と必要とする方への受け渡した数は?
<回答>
制服は回収された数が年間で153着、受け渡された数が年間で76着である。
保護者からは、欲しい生徒がいるが、そのサイズがないという意見が寄せられていると聞いている。
学用品のリユースの実績は把握できていない。
<質問>
不要となった制服及び学用品の回収方法と、必要とする方への受け渡し方法は?
<回答>
回収方法は、卒業時に回収している学校が7校、特に時期を決めず、随時回収している学校が4校である。
卒業時に回収している学校の中にも、学期ごとに回収している学校が1校、保護者が来校する行事のある日に回収している学校が1校である。
受け渡し方法については、バザーや保護者会において有料で販売するほか、転入生や希望者に対しては無料で貸与、譲渡している学校もある。
<質問>
制服及び学用品のリユースに対する教育委員会の考え方と今後の取り組みは?
<回答>
制服や学用品をリユースすることは、物を大切にすることや、保護者の経済的負担の軽減につながることから、大変重要であると考えている。
今後も学校に対しては、PTAからの要望を受けとめ、さらに連携を密にして、制服や学用品のリユースの推進を図るよう働きかけていく。
制服及び学用品のリユースの取り組みがさらに推進すれば、中学校入学当初の軽減負担だけではなく、制服のサイズが合わなくなった方、転校生などに対しても負担軽減になります。
御答弁の中で、「今後も学校に対しては、PTAからの要望を受けとめ、さらに連携を密にして制服や学用品のリユースの推進を図るよう働きかけてまいります」とありましたので、その部分をしっかりと実行していただくように努めます。